近ごろ、アクリルキーホルダーの人気が上昇しており、イベントやライブなどでオリジナルのアクリルキーホルダーを
販売する企業や個人が増えてきました。
アクリルキーホルダーは、自分だけのオリジナルデザインで作れるのが魅力の一つです。
好きなイラストやキャラクター、推しアイドルやアーティストの写真をアクリルキーホルダーにすれば、
世界に一つだけの特別なアイテムになります。
とはいえ、興味があっても「どうやって作ればいいかわからない」という方もおられるのではないでしょうか。
そこで本記事では、アクリルキーホルダーの簡単な作り方と、業者に依頼した場合のメリットについて解説します。
アクリルはプラスチックの一種で、軽くて丈夫な性質を持ち、壊れにくいのが特徴です。
色や形が豊富にあり、自分で好きな形にカットすることもできるため、オリジナル性の高いキーホルダーが作れます。
また、100均グッズを使えば数百円程度で作れるなど、安い費用で楽しめるのもメリットと言えるでしょう。
アクリルキーホルダーは、作り方さえ覚えれば自宅で簡単に制作できます。 好みの材料や方法で、オリジナルキーホルダーを制作しましょう。 ここでは、簡単な作り方を6つ紹介します。
フォトストラップや、ハメパチと呼ばれるキーホルダー用のフレームは、好きな写真やイラストをはめ込むだけで簡単にアクリルキーホルダーが作れます。
100均で必要な材料が揃い、気軽に取り組めるため最初のアクリルキーホルダー作りに最適です。
初めて挑戦する場合でも、フォトストラップ・ハメパチ(キット)のキーボルダーは簡単に作れます。
用意した写真やイラストなどを、フォトストラップ・ハメバチのサイズにカットし、中に入れ、閉じるだけで完成です。慣れれば数分で作れるようになるでしょう。
市販されているキーホルダーをアレンジすることで、オリジナルのアイテムとして作り直すことができます。
絵や模様、文字などを記入したり、ビーズやシールを貼ったりすれば、自分好みのカスタマイズが可能です。
ただし、文字や絵などを書く場合は水性ではなく油性の画材を使うようにしましょう。
水性の画材を使用するとアクリルに定着しないか、剥がれやすくなる可能性もあるため注意が必要です。
プラ板とは、加熱すると硬化するプラスチック素材のことです。 プラ板は、色や形が自由に選べて、絵や文字を直に書けます。 初心者が次のステップに挑戦するのに、ちょうど良い素材といえるでしょう。
プラ板でキーホルダーを作る際に必要なものは、主に下記の5点です。
まずはプラ板に油性ペンなどでイラスト等を描いて色を塗り、外側の形に合わせて、ハサミやカッターナイフでカットします。
加熱すると縮むので、イラストの外側に5ミリほど余白を残して、大きめにカットするようにしましょう。
次に、キーホルダーの金具をはめる穴を、穴あけパンチで開けます。
そこまで出来たら、いよいよ加熱です。
電子レンジのオーブントースター機能を使用して焼いていきます。
まず、電子レンジに軽く揉んだアルミホイルをいれ、その上に先ほどのプラ板を乗せます。
複数作るときは一度に入れず、1つずつ個別に加熱すると焼きむらがなく、きれいに仕上がりやすいです。
オーブントースター機能をスタートさせた後は、見た目で判断していきます。
加熱後、しばらくするとプラ板が伸縮を始めますが、ここは様子見です。
伸縮が収まり、平らになったところで電子レンジから取り出します。
取り出した直後は非常に熱いので、軍手などを使い安全に平らな台の上へ移動させます。
その上に底の平らな鍋などを置き、プラ板を挟み込んで歪まないように調整しましょう。
プラ板が冷めたら完成です。
表現力の幅を広げたい場合はマジックなどのペンより、アクリル絵の具の使用をおすすめします。
アクリル絵の具を使う方法も、制作の流れはほぼ同じです。
まずプラ板にマジックなどでイラスト等を描いていき、先ほどの説明と同様、5ミリほど大きめにカットしてから穴を開けます。
次に、水と混ぜたアクリル絵の具を輪郭線に合わせて塗っていきます。
1度塗りでも大丈夫ですが、乾いてからもう一度塗ると、さらに美しく仕上がるでしょう。
あとの工程はペンで描いたやり方と同様です。
UVレジンを使用すると、艶や立体感のある仕上がりになるため、完成したときの喜びもひとしおです。
UVレジンの使い方を、先ほど完成したプラ板で解説していきます。
プラ板の上にレジンを直接のせ、爪楊枝などで伸ばし、気泡ができたらすべて潰します。
気泡が残っていると、そのままブツブツが残ったり、凹凸ができたりするので、この作業は丁寧に行いましょう。
次はUVレジンを硬化させる作業です。
晴れた日に直射日光に当て、レジンを乾かしていきます。
おおよそ10分∼30分を目安にしますが、曇りのときは1時間ほどかかる場合もあります。
また、UVライトを使用すれば5分ほどの照射で完成するほか、屋外で干す必要がないため、天気や埃などを気にする必要はありません。
したがって、外にプラ板を干すスペースがない、大量に作るといった場合は、UVライトの使用をおすすめします。
プラ板にはいくつも種類があり、そのなかには家庭用のプリンターで印刷できるプラ板もあります。
名前やオリジナルのロゴを作成し、印刷すれば、既製品に負けない完成度に仕上げることも可能です。
ただし、ブランドロゴの無断使用など、著作権の侵害にならないよう注意しましょう。
印刷したあとの作り方は、これまで解説してきた方法と同じ流れです。
尚、印刷可能なプラ板は100均でも手に入ります。
ラミネートフィルムでもアクリルキーホルダーは制作できます。
100均で販売している8枚入りのラミネートフィルムを使用すれば、他の材料よりも安価でつくれるでしょう。
用意した絵やシールなどをラミネートフィルムの内側に入れ、上下のフィルムで貼り合わせます。
このとき空気が入らないように、丁寧に押さえつけながら貼り合わせていきましょう。
貼り終わったら、ハサミやカッターナイフを使い、絵などの周りに少し余白を作ってカットします。
次に、プラ板を用意し、ラミネートで貼り合わせたものに合わせてカットします。
使用するプラ板がどの程度縮むのか、説明書を見て確認し、伸縮率を計算してからカットすると、「プラ板が縮みすぎてラミネートの絵がはみ出した」などの失敗を回避できるでしょう。
カットしたプラ板に穴を開け、電子レンジのオーブントースター機能で加熱します。
冷ましたらUVレジンを少しのせ、ラミネートを貼り合わせたものを取り付けます。
あとは太陽光かUVライトで乾かし、UVレジンを硬化させれば完成です。
アクリル板とは、アクリルという合成樹脂で作られた板のことです。
高い透明性や表面の光沢に加え、耐久性の高く加工がしやすいなど、優れた特徴を持っています。
高い品質のキーホルダーを作成したいという方にピッタリな素材です。
アクリル板に、透明ラベルシールを貼ったキーホルダーの作り方を解説します。 まずはアクリル板をアクリルカッターや糸ノコギリで任意の大きさにカットし、ドリルで穴を開け、切断面を各種ヤスリで丁寧に磨いていきます。 透明ラベルシールにイラスト等を印刷し、アクリル板に貼り付けましょう。 ラベルシールに付いている表面のシールを剥がせば完成です。
UVレジンを主材として、キーホルダーを作ることも可能です。
UVレジンでキーホルダーを作るには、まず「型」を用意します。
型は100均などで「シリコンモールド」「UVレジン用シリコンソフトモールド」などの名称で販売されているので、
好みのサイズ、形状のものを購入しましょう。
型が用意できたら、その型に1mm∼2mmほどUVレジンを流し込み、気泡が入った際は爪楊枝などで気泡を潰すか、取り除きます。
UVライトに当て硬化させたら、イラストやラメなどを入れ、UVレジンを下から2/3くらいまで流し込み再びUVライトで硬化させます。
さらにUVレジンを型のフチまで流し込み、UVライトに当てて硬化させ型から取り出しましょう。
あとは全体をヤスリで磨いて滑らかに仕上げ、キーホルダーの金具を取り付ければ完成です。
業者にアクリルキーホルダーの制作を依頼することは、それほど難しいことではありません。
しかも業者に依頼すれば、手作りでは難しい本格的な彫刻や色入れによって高級感のあるキーホルダーを簡単に製作することができます。
この章では業者に依頼するメリットについて、手作りの例を挙げながら解説していきます。
「業者に依頼」と聞くと、大量に注文する必要があるのではと、心配になる方もおられるのではないでしょうか。
業者の中には、個人への対応に力を入れているところも多く、最小ロットが1個というのもめずらしくありません。
また、ある程度まとまった数があれば価格も1個につき300円程度からと低価格なので、手作りの費用と比べてもそれほど高くないでしょう。
ただし、通常は送料がかかるため、ある程度まとめて注文したほうがお得感はあります。
専門業者は制作に専用の機械を使用しているため、カッター等では難しい形状のカットや加工が可能です。
また熟練のプロが作るため、商品の出来上がりにムラがなく、短時間で大量のキーホルダーを作成できます。
「デザインは自分で考えたいけれど、作る時間がない」「同じ品質のものを複数の相手にプレゼントしたい」などの状況なら、業者への依頼がおすすめです。
業者はUV印刷機を使用してアクリルへ印刷を行います。
UV印刷機とは、アクリルをはじめ、皮や木製品など、多くの素材に印刷できる特殊な装置です。
また、ゴルフボールなどの形状にも印刷できて、インクが落ちにくいといった特徴があります。
この優れた機能を持つUV印刷機を使うことで、凸凹部分の印刷や、黒い素材に白いインクで印刷するなど特殊な加工が可能になります。
▼彫刻+多色の色入れで、他の作品と差別化できること間違いなし!
アクリルの印刷方式は、UV印刷機での印刷のほかに、機械彫刻でアクリル板を彫り、彫刻でできた溝に塗料を流し込む「色入れ」があります。
例を挙げるなら、駅にある「エスカレーター非常停止ボタン」などが書かれたアクリル板が色入れで製作されています。
この手法は昔から使われてきたアナログ手法ですが、発色の良さや色入れした部分の色が落ちにくいという特徴から、いまでも重宝されています。
耐久性も抜群な上に、レトロな雰囲気も出せるので、より本格的な製品に仕上がることが期待できます。
上記のメリットが自分の作品を際立たせると感じたら、彫刻+色入れを選択すると良いでしょう。
プロが制作したキーホルダーの特徴を解説したところで、自作のキーホルダーとの違いをまとめてみました。
<自分で作った場合と業者に依頼した場合の比較>
自分で作った場合 | 業者に依頼した場合 | |
---|---|---|
素材 | ・フォトストラップ、ハメパチ
プラ板、レジンなど選択肢が広く100均で調達できる。 ・安価な素材のなかには耐久性が低いものもある。 |
・主にアクリル素材を使用。
100均のものに比べ、耐久性と透明度が高い。 ・アクリル素材は大きさだけでなく厚みも指定できる。 |
プラ板キーホルダーの費用(UVレジンなし) | ・100均の材料使用した場合、プラ板、キーホルダーのパーツで1個200円。(税込220円) ・制作にかかる光熱費や画材等は別途必要。 |
・1個300円程度から。 ・注文数が増えると価格は下がってくる。 ・少量注文の場合は通常送料が発生する。 |
数量 | ・1個から制作可能。 ・大量生産は厳しい。 |
・1個から注文できる業者もある。 ・最低ロットが10個以上など業者によって条件が変わる。 ・大量生産が可能。 |
完成までの時間(納期) | ・1個つき2時間∼数日かかる。(デザインや内容による) | ・データを入稿してから5営業日程度で発送。 ・数量が増えても納期は左右されにくい。 |
梱包 | ・好きな梱包材を購入して使用できる。 | ・無料のOPP袋に個包装されていることが多い。 ・飾りが必要なければそのままプレゼントできる。 |
クオリティ | ・手作りの温かみを出せる。 ・個人の経験、技術により差が出る |
・プロが専用の機械を用いて制作するため、高い水準で一定の品質を保っている。 |
目黒工芸社は設計から制作、納品まで一貫した生産システムを構築することで「低短期」「低コスト」「高品質」を実現しました。
業界トップクラスの技術力を持つ熟練技術者が、大型のUV印刷機や彫刻・色入れ技術などを用い、高品質なアクリルキーホルダーを制作します。
最小1個から、低価格でご注文をお待ちしておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
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アクリルキーホルダー作りの材料は100均で揃うため、誰でも気軽に自作できるようになりました。
ご家庭で小さいお子様とのコミュニケーション手段として活用されている方も多くいます。
自作するか、業者に依頼するかの判断基準ですが、「作ること自体」を目的とする場合は出来上がるまでの過程が大切なので、自作がおすすめです。
一方で手間をかけず、クオリティを重視する場合や数を用意したい場合は、業者に依頼するほうが適しています。
それこそ、作る過程を楽しむのでなければ、プロにお任せするのがオススメです。一度弊社にご相談ください。